飲食店-アルバイト-求人
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  2020年に始まるコロナ禍の前から、飲食業界の人手不足が叫ばれておりました。そこにコロナ感染予防の一環として、飲食店に対する営業時間の短縮要請に、人数制限などにより、多くの飲食店が人員削減や閉店に踏み切ったことで一気にアルバイトの業界離れが加速したと言えます。 コロナも第7波を過ぎ厳密な感染予防からウイズコロナといったインフルエンザ並みの予防対策に戻りつつある今、令和4年も年末を迎えアルバイトの戻らない飲食店はさらなる人材不足に悩まされています。 今回は大学生の間で交わされている生の声をもとに、アルバイトを引き付けるヒントになればと思います。

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学生達の生の声をこっそり聴き耳

近隣にとある有名大学があります。 学生の数こそ少ないものの海外からの留学生比率が高く英語で会話をする学生さん達が多数在籍しています。 昼時ともなると近くの飲食店でランチを相席することも珍しくないのですが、 彼らの会話が今どきのアルバイト事情を反映しているようでつい聞き耳を立ててしまいます。 「今度のバイトはどうなの?」「池袋のBarだけど、結構いい感じだよ」 「酔っ払いとか大変じゃない?」「それが、店のオーナーが外国人で厳しくないのがいい」 「で、いくらもらっているの?」「週に1日か2日行って、月に6~7万かな?」 「なんでそんなに高いの?」「英語が喋れるから時給が高いんだよ!」 「俺にも紹介しろよ。。。」
飲食店のアルバイト不足と時給高騰はこの方法で乗り切れ

最近の学生がアルバイトに求めているものとは

人材難が言われ始めて久しい飲食業界ですが、各種メディアでアル バイト募集 のスタイルはどれも同じ文面です。 国が定めた内容を満たす必要があるので自ずと似てくるのは仕方ないとしても雇う側が求めている人物像が見えてこないというのが率直な感想です。 冒頭の二人の会話で質問をしている方はその後こう続けます。 「実際、同じ時給だったら楽な方がいいよな」と。 どうやら相方の彼は、家庭教師か個人指導の講師のアルバイトをしているようなのです。

アルバイトでも夢や希望が見いだせる職場を求めている

アルバイト。 今の時代は働く側に選択権があります。いわゆる売り手市場なのです。 以前のように、時給だけで学生諸君は仕事を選んでいるわけではありません。 自分の知らない世界を見てみたい、体験してみたいと若者はいつの時代も刺激を求めているものです。 にも拘らず バイト募集 の広告には、曜日・時間帯・時給額・簡単な仕事の説明・委細面談 etc.
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興味心と得意なことを活かして高時給を得たい

飲食店のアルバイトは確かに大変です。 一人でいくつもの仕事をこなさなければなりません。小さなお店だとメニューを覚えることさえ大変です。 でも、冒頭の学生君は、Barという未知なる世界を選んだ訳です。 外国人オーナー、得意の英語を使った客とのコミュニケーション、高い時給。 この内容がすべて伝わることで彼は講師や家庭教師の道ではなく飲食店を選んだのだと思います。

メディアも頭を使ってアプローチする時代に

リクルートが始めたアルバイトニュース、フロムA、タウンワークこれらのメディアは広く学生とお店を結び付けてきました。 それには前提があったはずです。学生もお店も増え続けるという約束が。 しかし定員割れをする大学が半数以上の今、ある意味低コストで優良な人材である大学生は貴重な労働力となったのです。 なのにメディアは彼らに対し30年前と同じアプローチをしているではありませんか!

まとめ

飲食店の料理に込めた思い、創意工夫、ターゲットの客層に対するアピール戦略など経営者が尚の見えぬアルバイト予備軍達へ語らずに彼らのハートは射止められません。 そんな時代になったと痛感しています。
飲食店は従業員・アルバイトの定着率アップで求人難を乗りきれ