
飲食店「テナントが深夜営業で閉店時間を守らない」大家さんの悩み解決します
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飲食店でなぜ自転車の放置がおこるのか
飲食店をめぐる自転車問題には2つの側面があります。- お店を訪れたお客様の自転車
- 飲食店に関係のない自転車
解決策①
建物にちょっとしたスペース(階段下、ゴミ置き場)があるようであれば一時駐輪場として解放してあげるか、スペース次第では駐輪場として月々の使用料をテナントから申し受けるという手があります。 建物には余分なスペースはないが、自転車問題は解決したいという大家さんはまずテナントと会って相談をしましょう。そこで、なぜ自転車が問題となっているかを伝えましょう。 ご近所からの苦情や警察からの指導などを理由にお店としての対応をお願いするのです。飲食店側もお客様の自転車に関し注意し過ぎると売上に響きかねません。ここは知恵を絞るしかありません。 例えば、ご近所に駐輪場として使えそうなスペースを探し、大家さんと一緒にお願いに行くこともいいでしょう。駅に近いのであれば公営の駐輪場や時間貸しの駐輪場をご利用願いますと張り紙をするのもいいでしょう。その際に発生した駐輪場代を飲食店が負担すればいいのですから。飲食店オーナー 兼 大家さんの為の失敗しない管理会社・不動産会社選び
解決策②
一番頭が痛いのが、飲食店や大家さんの不動産と何の関係もない自転車が止められていることです。実際に上野駅近くで店舗不動産をお持ちの大家さんの例を参考に対策を考えてみたいと思います。 駅に近いということで放置自転車が絶えないビルの入り口脇、通りには面していますが出入り口ではない側の壁面での話です。 そこは、電柱と電柱を支えるワイヤーでチョットしたスペースが生まれています。このスペースに毎日のように自転車が放置されているのです。最初は区にお願いして放置自転車にステッカーを張ってもらい注意を促すのですが、効果はなかったといいます。 次に区がしてくれた対策が赤色の三角カラーコーンに「駐輪禁止」と書かれたものを対象の場所に置き様子を見たそうです。カラーコーンによりスペースがなくなったせいで自転車の放置は無くなったといいます。 ただ、と大家さんが続けて言うには、1台誰かが自転車を置くと次々と自転車の放置が始まるそうです。だからこそ最初の1台を止めさせない工夫が大切だと。放置自転車、商店街の取り組み
商店街やアーケードなど夕方となれば自転車や人で溢れます。特定のお店に行列ができるように、特定のお店の前には自転車が溢れることが商店街として問題になったそうです。 商店会に加盟している店主が集まり解決策を考えたところ、商店街の中ほどから1本入った駐車場を商店街の駐輪場として商店会で借上げ、商店街を訪れるお客さんには極力そこに自転車を置いてもらうようお願いをしたと言います。 今では、そこに自転車を止めることが当たりまえとなり、すっきりと歩きやすい商店街となったそうです。 この場合、直接大家さんとは関係ないように思われますが、放置自転車で悩まれている大家さん同士で連絡を取り合うことで同じような解決策がとれるのではないかと思いエピソードを披露させて頂きました。~まとめ~
ここ何年かで電動アシスト付き自転車が登場し、ますます車離れバイク離れが加速したといいます。また、ファミリー自転車ばかりではなく、趣味のスポーツ自転車でも40万円をこえる同じくアシスト付き自転車が販売となり人気を博しているといいます。 税金がかからずメンテナンスも簡単と維持費コストがかからないとなれば増々自転車の利用率は上がるものと思われます。これからの不動産価値を考えるなら、たとえ賃貸と言えども来客用の駐輪スペースを計画時から考えるべきだと提案いたします。 年号が令和になり、昭和の建築物件は建替えの時期に差しかかっています。その際には是非ご検討ください。プロが指南!飲食店開業時の近隣対策とトラブル発生時の対応策~実例もご紹介~