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飲食店の誤解① ~ターゲットと立地~
飲食店をどこでオープンさせようか立地は迷うところです。しかしオープン後で間違いだったと気付くこともあります。 まずその間違いとは何でしょうか。 ご自身が提供しようと考えた料理のターゲット、つまりお客さんがいる街なのかどうかがポイントです。もしターゲットとなるお客様がいらっしゃらなければ売上は上がりません。 なぜそんなことが分からないのかと思われるかもしれませんがそこには意外な落とし穴が存在しています。 分かりやすく言えば、人通りの多い通りに面している視認性も良好な物件がこの間違いを引き起こします。 例えば、周辺にはオフィスビルもありマンションもあるので女性をターゲットにしたカフェを開店したとしましょう。最初のうちは物珍しさもあって売上は悪くなかったのですが、2ヶ月を過ぎる頃から徐々にお客様が離れて行きます。調べてみるといくつかの理由が分かってきます。 カフェを出した周辺は居酒屋、ラーメン、丼物など明らかに男性のビジネスマンが立ち寄る店ばかりです。逆に女性は最寄り駅にある駅ビル付近のカフェに流れていることが分かってきました。女性は歩いてはいるものの目指すところが違っていた言うことです。飲食店の誤解② ~ターゲット・味・ボリューム~
学生街で学生をターゲットにして、量は少ない値段は高いとなれば間違いなく店をたたむことになります。サラリーマンの街で小じゃれたバルで客単価が高いとなれば入ってくるのは可処分所得の多い女性ばかりです。それはそれでうれしい誤算となりますが。 同様に住宅街でエスニックのお店や重飲食はそぐわないものです。その街で愛されている旧来の飲食店を何件も訪ねて実際に料理を食べてみるとそのあたりの感覚がつかめるでしょう。 作りたい料理をご自身の感覚だけで味付けをし盛り付けるとするなら受け入れてもらえないリスクが高くなります。街とそこに集う人々の感覚を肌で感じましょう。最終調整はそこが重要です。 繁盛している飲食店は客層を絞り込む?集客UPのターゲット設定を解説飲食店の誤解③ ~看板料理がない~
看板料理=キラーコンテンツ、つまりお客様が目当てにしてこられる料理の事です。 考え方としては2種類あります。- 大手居酒屋の手羽先料理の様にその料理が他にない味だからと言って目指してくる料理
- 新橋で魚料理が有名な居酒屋の様に、1品の原価率を本来3割程度に抑えるところを8割まで高めてお得感を演出する特別な一品料理
原価率の組み合わせと工夫で飲食店は必ず利益が出る!これでわかった価格の決め方
飲食店の誤解④ ~ホスピタリティーの欠如~
そもそもホスピタリティーと聞いてピンとこないというのでは問題です。分かりやすく表現すると「おもてなしの心」、少し前の言い方をすると「サービス精神」となります。さて、どの辺が売上を伸ばせないでいるのでしょうか。大きくは二つの理由が考えられます。- 料理が出てくるのが遅いこと
- お店のいたるところが汚れていて清潔感にかける
繁盛する飲食店は料理を待たせない~お客様の待てる限界は何分?~【業界人が語る】お店に清潔感が無いことも売上に大きく影響します。特にトイレ。その傾向が顕著に現れます。ここが汚いとまず女性は来てくれません。同様に玄関マットが汚れて真っ黒になっていたりエアコンの吹き出しが汚れていると上から埃が降って来そうで料理も引き立ちません。スツールや座敷に置いてある座布団、ファブリックのソファーのシミなどチョット気をつければ清潔感は簡単に選出できるものばかりです。
夏を前に 飲食店は「衣替え」で 集客 と 売上アップをめざせ!小さなお店で起こりがちなのが店員さんとコミュニケーションがうまく取れないことです。呼んでも返事はない、料理もただオーダーをとって出来上がった料理を持ってくるだけではお店自体が陰気な印象を与えてしまい売上をおとす結果につながります。 お客様に寄り添う会話やちょっとした心遣いがホスピタリティーなのです。
繁盛する飲食店には売上がアップする接客方法と魔法の言葉が存在した
~まとめ~
今回は問題解決型の内容ではなく問題指摘型となっております。 まず売上が上がらないポイントをチェックし、一つ一つ改善をすることが売上を上げる近道です。 飲食店を経営されているオーナーシェフのなかには、美味しい料理さえ出していればお店は繁盛するもんだとおっしゃる方がいます。 ただ、今まさに売上が上がらずに苦しんでいらっしゃるお店やこれからオープンするお店はそうはいきません。 インターネットの普及にグルメサイトの充実、良くも悪くも飲食店は丸裸にされている状態です。 他の店と差別化を考える前にまずマイナスのポイントは無いかシッカリと対策をしてからでないとお店の特徴は出せません。 何もしないでいるとただダメなお店で終わってしまいます。売上をあげたいならお客様にウケる選ばれるお店でなくてはなりません。どうかそこを忘れないでください。飲食店 閉店・廃業の危機を脱するには