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まかない料理を定番メニューにした飲食店の実例
以前大手アルバイト求人誌が主催したフードフェスがありました。メインは有名店、人気店のまかないご飯ばかりを集めたものでした。当時非常に話題になったのを覚えています。 さて、中身をチョットみてみましょう。 〇タイ料理の「炒めご飯ガパオライスにグリーンカレーかけ丼」。これはある有名エスニックカフェのまかない料理です。 〇パスタの定番「ペペロンチーノに釜上げシラスをのせ」をまかないで出したのは有名オーガニックレストランです。 〇パンケーキをハンバーガーのバンズに見立てて「ロコモコパンケーキバーガー」を出したのは、パンケーキで有名なお店です。 これらの有名店、人気店に共通していることは、「人気の定番料理に一工夫加えた」ところであり、作り手がこれとこれを合わせればきっとおいしくなるだろうと思い描くイマジネーションを持っていたと言うことです。飲食店は「まかない」でトレーニング!売上が伸びるこれだけの理由
まかない料理で人材不足解消した飲食店
大学生や高校生をアルバイトとして雇用されている飲食店は多いと思います。大学や専門学校が近くにある飲食店などは店先にアルバイト募集の紙を貼るだけですぐに決まると言われていましたが、このご時世では以前のようにはいかないようです。 とは言え10坪、15坪といった飲食店ではアルバイト求人誌への掲載料もバカになりません。極力少ないコストで済ませたいものです。 そこで掲載コメントで一工夫です。今回取り上げたまかない料理があるかないかで言えば「あり」という表示だけで終わりですが、「イタリアで修業したシェフの造る絶品まかない付き」だとか肉や魚介類など「ブランド名や産地名をつけたまかない」などネーミングで誘うことがここのポイントです。 ある大学生が語ってくれたのですが、アルバイトでプラスαの経験が出来るというのが今の学生には響くようです。 例えば、家庭教師とBarのアルバイトどちらを取りますかという選択で、その学生が時給の高い家庭教師を断りBarでのバイトを選んだのです。理由はこうです。そのBarは外人の比率が高く英語のスキルが求められるのですが、自らの英語力アップの為に一石二鳥のバイトだと考えたそうです。 同じようなことが飲食店でも可能です。料理の手ほどきを受けたい一人暮らしの学生は多いものです。まかない料理が美味しく食べられる以外に料理の手ほどきが受けられるとなれば学生ならずとも応募したくなります。 ましてや、まかない料理を定番メニューに加えるかどうかのジャッジも任されるとなればますます定着率は上がります。人材確保に向けたまかない料理のあり方はアイデア次第で大きなアドバンテージになります。【保存版】まかないは経費?ご存じですか!意外と知らない飲食店で認められる経費のこと
まかない料理で売上アップは繁盛店への近道
前段のフードフェスにもありましたが、まかないは定番料理にひとひねり加えた料理です。このポイントを読み砕くと以下の通りになります。- 材料の共通化が可能
- 無駄になりそうな食材とのマッチング
- 予めお客様の反響が読める
~まとめ~
少しまかない料理からは外れますが、まかないと似た発想でメニューを増やしているお店があります。牛丼店、パスタ専門店などが似た発想をしてお客様をつかまえています。 例えば牛丼店では、単品の牛丼に日替わりトッピングをすることで毎日飽きさせずに食べて頂く工夫をしています。パスタ専門店では、ミートソースをベースに、ベーコン、生ハムなどのトッピングに加え、ハンバーグ、目玉焼きなどロコモコ風のものまでバリエーションを増やすお店等を見かけます。 この二つに共通する発想は、特別な食材や作り方を用いることなくメニューを増やし、味も飽きさせないという工夫です。 最後になりますが、まかない料理のベースとなる定番料理が強ければ強いほど(人気であればあるほど)このプラスαのまかない料理は威力を発揮します。 間違っても人気のない料理同士の弱者連合ではないと言うことが重要です。そうと分かればいろいろ組み合わせを試してみましょう。飲食店がオーバーポーションと食材ロスを無くして利益を出す具体的な5つのポイント