Summary-まとめー
- キャッシュレスの源流
- キャッシュレス化による飲食店のメリット
- キャッシュレス化は人員削減
- 飲食店のキャッシュレス化を阻むもの

Contents
キャッシュレスの源流
そもそもキャッシュレスのキッカケは何だったんだろうと思い返してみると、2014年頃から言われるようになった「インバウンド」とか「爆買い」などと時を同じくしていわれるようになったのではないかと思います。何故か。当時円安、元高を背景に日本へやって来た中国の方々は、そもそも偽札の多いお国柄と中国政府が元の国外流出を防ぎたいと言う思惑から元の持ち出しを制限し始めた時期でもあります。当然彼らは現金ではなくデビッドカードである銀聯カードで買い物をするのですが、小売店は何とか対応できても当時の日本の飲食店では手も足も出ない状況でした。 ここに一つの資料があります。これを見ると世界的なキャッシュレスの潮流が見て取れるのと、やはり日本が後進国だと言う事実を認めざるを得ません。
2018年4月に経済産業省が掲げた目標は、2027年を目途にフランスやアメリカ並みに、キャッシュレス比率を今の倍の40%まで引き上げるというものです。思ったより時間がかかります。
キャッシュレスが飲食店を繁盛店させる訳とコロナ感染予防対策にも有効
キャッシュレス化による飲食店のメリット
もう一つ資料をご覧ください。これは現金を扱う店舗がレジの現金確認に要する時間を示したものです。
1店舗当たりの平均時間が1日30分と出ています。これを1年にすると年間稼働率300日で150時間にもなります。もし時給1,000円の人がこの作業に携わっているとすれば、15万円にもなります。
それだけではありません。オーダーされた品のレジへの打ち込み時間、現金を受け取ってお釣りを返す時間なども削減されることになります。細かく計算しなくともその経済効果は計り知れません。
それだけではありません。そのことにより空いた時間を別のことに振り替えることが出来ます。おススメ料理の説明、追加オーダーの御用聞き、店内やトイレの清掃などなどこれまで忙しくて手が回らなかった時間が生まれてくるのです。それもこれまでと同じコストのなかで。
ここに飲食店が目覚めるべきキャッシュレス化のメリットが隠れています。
キャッシュレス化は人員削減
キャッシュレス化がもたらすコスト削減のお話をしました。このことは発想を変えると人員削減に繋がります。ある老舗ファミリーレストランの試験店が始めたカフェはすべてキャッシュレスを標ぼうして運営しています。その取り組みを見てみましょう。 まず店員が注文を取る工程をタブレットでお客様に自らオーダーしてもらいます。そのオーダー情報は即座に厨房に届けられ調理が始まると言うものです。もし、お客様が追加で注文をしても順次積算されていきますからレジ打ちをする必要がありません。 次に支払方法ですが、店員が携帯する端末で支払いを済ませます。ですのでわざわざレジのところまで歩いてゆく必要がなくなります。規模にもよりますが、確実に1人分の作業は減らすことが可能です。このケースでは、席数が増えれば人員削減に威力を発揮するでしょう。飲食店のキャッシュレス化を阻むもの
3つ目の資料をご覧ください。
これは、日本におけるキャッシュレス支払いをなぜ導入しないかの理由をあつめたグラフです。
- 1位 手数料が高い ・・・ 42.1%
- 2位 導入によるメリットを感じられない ・・・ 35.7%
- 3位 現場スタッフによる対応が困難 ・・・ 32.1%
- クレジットカード ・・・1~10%
- 電子マネー ・・・ 1~5%
- QRコード決済 ・・・ 約3%
飲食店 キャッシュレス化の急務 QRコードまったナシ





